阪大生講師による塾『広進スクール』 勉強部による難関校合格へのブログ

難関高校,大学に合格するための勉強法や対策を載せていきます。このブログを読んだ人が成績が上がることを信じて...

在宅での勉強法 国語、英語編(新高校一年生向け)

現在コロナの影響で在宅にて自学自習ないしはオンライン授業などで勉強している学生もいらっしゃると思います。周りの学生の様子がわからないので自身がどの程度進めているのか、どういう風に勉強したらいいのか、在宅はやる気が上がらないなど色々悩みがあると思います。今回は特に困っているだろう新入生の当面の教科別の勉強の指針ややる気を起こす方法について語っていこうと思います。

 

国語

高校国語は大まかに現代文、古文、漢文に分けることができる。来年度は延期になったが、それ以降は大学入学共通テスト(旧センター試験)にも記述式の問題が加わる可能性があることから、理系文系問わず、しっかりとした知識と解く上での解法を受験までに確立する必要がある。今入学したてのこの時期においては知識を主軸において勉強することをお勧めする。なので知識がないと解くことさえ叶わない古文、漢文の方が優先度は高いかもしれない。

 

古文の勉強法

古文に関してはまず文法と最小限の古典単語を覚えなければならない。最初から古典の文章に取り掛かるのではなく、まず文法を固めた後で、文章を解いてほしい。復習の際には一文ごとに単語、助動詞の意味を書き込み、何回も音読し、慣れていってほしい。

 

おすすめの勉強本

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル

文法はこれ一冊で十分だと思う。一単元が多くて4ページで、それが30個ある。一日に一個やれば1ヶ月、二日に一個でも二ヶ月で終わる。一単元ことのページ数は少ないが受験に必要な知識は大体網羅できるかつ問題量、解説量を含めてもさほど1単元に時間はかからないので十分1ヶ月で終わるレベルだと思う。問題文に受験によく出る古典単語が含まれているのでそれを含めておすすめ。

ステップアップノート30古典文法基礎ドリル (河合塾シリーズ)

 

読んでみて覚える重要古文単語315

古文単語はもちろんのこと熟語、古文常識まで網羅されている古典単語帳。派生語を含めるとかなりの単語数があるので実質315よりもあるので、他の単語帳の単語数と比較しても少なくない。じっくりやるタイプの単語帳なので何周もしよう。一年で三周できたらもう古文の知識面に関しては隙がないと言える。ちなみに理系ではここまでいらないだろうから、565やマドンナで十分との声が聞けそうだが、私共はこれをおすすめする。もちろんその二冊も良書ではあります。覚えられない単語は565にお世話になりましたし。

読んで見て覚える重要古文単語315

 

あさきゆめみし

調べたら漫画!?と驚くかもしれません。しかし古文を読む上での時代背景や習慣、その他もろもろがこの漫画には詰まっています。題材も源氏物語からとってきているので、入試によく出ますしね。それに漫画なので楽しんで読めます。やる気が上がらないけど漫画ならって人おすすめです。最近は漫画で読める古典が多いので興味を持った方はそちらも。塾長はとりかえばや物語落窪物語などが好きです。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(1) (Kissコミックス)

 

漢文の勉強法

古文同様まず文法。文法が分かれば解ける問題が多いので必ず文法は完璧にしよう。古文よりは覚える量が少ないので高一の間に漢文は得意にできるかも。漢文に関しては文法を一周したら、あとは問題読解で定着させるのがスタンダード。文法に加え、よく出る用語や読みを問題を解くことで吸収しよう。

 

漢文の勉強本

漢文のヤマのヤマー未羽邦美の超基礎国語塾

文法、語彙はこれ一冊で大丈夫でしょうというか、私ら全員これでしか漢文の文法は勉強しませんでした。レイアウトも見やすい、全ての句法に例文もついているので使い方も確認しやすいしでいうことなしです。構成は70個いかない程度の句法と漢文によく出る重要語句が収録されています。量は多く感じますが、シンプルで覚えやすいのでやる気次第では1,2ヶ月で一周が可能かなという気がします。読解に関しては他のおすすめがあるのですがとりあえずはこれで文法を完璧にしてください。

漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版 (大学受験超基礎シリーズ)

 

現代文の勉強法

現代文においては漢字の知識はもちろんいるのだが現代文はこう解くのだという体系的な解法を身につけてほしい。知識だけではなく慣れも含むので一朝一夕で身につくものではないが今から勉強しておいても損はない。優先度は低いと書いたが、それは人によっては読解力が高く、フィーリングで受験の現代文を解けるといった人が一定数いるからである。これは本をよく読む人や文系に多い印象だが、そういう人に当てはまらないという人は必ず解法は身につけよう。解法とは数学で例えると、公式みたいなもので受験の現代文には公式を使うことで簡単に答えを導き出せる問題が多々有る。

 

現代文の勉強本

船口のゼロから読み解く最強の現代文

現代文を感覚で読んでいるという人はまずこれを。文章構造の解釈の方法がこれ一冊でわかる。何周も読んで解法を身につけて、センター現代文などで練習してみよう。この本を読み終えたあなたは文章が図として整理できるはず。何を言っているかは読んでみたら納得できるはず。内容としてはじっくりやっても1ヶ月で終わるので、今の間に良ければ。ちなみにこれを読んでから、現代文だけでなく英語長文の文章の全体把握、要旨理解も早くなった。

 

船口のゼロから読み解く最強の現代文 (大学受験Nシリーズ)

 

英語

英語において受験で必要な力は以前のブログ記事で示したが、新高校一年生においてはまず単語力と文法力を鍛えてほしい。一年生の間にそれらの力がつけば高校二年生からの英語(Reading,Listeningどちらも)の伸びが格段に違う。地味な暗記作業とはなるが我慢して頑張ろう。具体的な勉強法としては単語も文法もinputが多くて、outputが少ない学生が多く、覚えていたつもりがテストでは全く書けないってことになりかねないので、必ず問題を解いたり、見ずに単語のつづりや文法の例文を書いたりして、outputしよう。inputの具体的方法は見る、書く、読むを必ず単語、文法の例文で行い、暗記させるのがおすすめ。outputの具体的方法は少し前にも書いたが単語や文法の例文を隠して、何もみずに書いたり、身についてるかどうか文法の問題を解いてみたりするのがおすすめ。当たり前だと思うかもしれないが、意外とみんなやってない。

 

英語の勉強本

こちら(第一志望合格への英語長文対策 part1(高校生,高卒生向け) - 阪大生講師による塾『広進スクール』 勉強部による難関校合格へのブログ)

におすすめの本は示してある。新高校一年生はその中の基礎編ができれば上々である。

補足だが単語に関しては発音記号を覚えてほしい。単語の発音が怪しい学生が多々見られる。単語の正確な発音はリスニングにものすごく影響を与えるので慎重に。

また、中学から文法がよくわかっていない人は早急に復習してしまおう。高校の内容は中学の英語の内容を踏まえているので理解がしづらくなる。要は基礎ができてないのならば、それを構築してから応用にすすめということである。それは遠回りしてるようで実は成績が上がる一番の方法である。中学三年間がまとめられた本もあるので、やってない人はお早めに。

中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本

 

Listeningについて

筆記とリスニングが共通テストにおいて配点が1:1となり、リスニングの比重がかなり高まった。また、大阪,京都大学は3:1など傾斜配点的に見てもリスニングの比重が高まった。なので高校一年生のうちからリスニング対策をちゃんとすることをおすすめする。問題集を買ってするのもいいが、もっとおすすめな方法が二つある。一つはNHKのABCニュースを毎日聞くことだ。一回10分程度で短く、時事問題にも触れているので面接対策にももってこい。2つ目は好きな海外映画ないしはドラマを英語音声で三回見ることだ。一回目は日本語字幕付き、二回目は英語字幕付き、三回目は何もなしだ。これを繰り返すことで格段と英語を聴く速度は速くなる。ちなみにおすすめな海外ドラマはプリズンブレイク、SUITS、メンタリスト、グリムなどなど。

 

番外編(在宅でもやる気を起こす方法)

一番簡単な方法は努力の成果が他人に認知される、また他人の進捗具合が確認できることである。自身の努力が他人に認められることで承認欲求が満たされ、さらに認めてもらいたいが故に人はさらに努力を行える。また、他人の勉強の進捗を知ることで負けたくないという思いからさらなる努力をするものである。そういった方法は学校や塾で行われるもので、在宅では厳しいと思われてきた。しかし、今はスマホのアプリであるStudyplusなどで友達同士や全国の学生と勉強成果を報告し会える世の中になっている。せっかくなら有効活用しよう。

有名な映像授業などもあるが向き不向きがあるのでここでは割愛させてもらった。

 

 

他の教科に関しても近いうち上げるので良ければそれも。。。