大阪大学に合格するための生物・生物基礎の勉強法(高校生、高卒生向け)
今回は現役阪大生であり、当塾で講師として働いている小林先生に生物・生物基礎の勉強法について語ってもらおうと思う。彼は阪大の二次試験の生物でかなりの高得点を叩き出し、高得点の人のみが選ばれる阪大入試の生物の問題を採点前にチェックする係にも任命されたことがある。タイトルには大阪大学と書いたが、他の大学を受ける人もぜひとも一度読んで、ぜひとも実践して見てほしい。目指せ生物王!!
どうも広進スクール講師の小林です!
コロナウイルスのため自宅での勉強が多くなりどのように勉強を進めていけばいいのか不安になっている頃だと思います。
そんな受験生、高校生の生物、生物基礎選択の皆さんのために
私は高校生の時に生物、化学選択だったので、生物・生物基礎の勉強法について書かせていただきます!!!
まず、使用教材としては、
問題集
生物基礎問題精講→生物標準問題精講→大森徹の最強問題集159問
参考書
生物図録、大森徹の最強講義117講
作成ノート
間違えノート
です!!
使い方としては
生物基礎問題精講は3周全部解いて、その次は間違えたものだけを正解するまで何度も解いていきました。
次に生物標準問題精講ですがこれも基礎問題精講と同じで3周は最低解いてあとは間違えたものだけをメインに何度も解いていきました。
最後に大森徹の最強問題集159問に取り組みました。
これは問題に対応する大森徹の最強講義117講のページが書いてあるので問題を解き終わったらそこを見直すようにしましょう。
問題を解くときの注意点なのですが生物は”暗記”ではありません!!
答えを導き出す過程がとても大事で、どのような道筋で答えまでたどり着いたかがとても大事です。その過程の中で頭に入っている知識を“道具”として使って過程を進めていきます。もちろん一問一答形式で知識を身につけるのもいいですが、それよりもストーリーとして覚えるのがいいと思います。
そこで活躍するのが“生物図録”です!!!
これは知識を絵で覚えられるのでとてもおすすめです。
間違った問題や苦労した問題で身につけていなかった知識を図録で調べて、それを“間違えノート”にまとめます。
まとめるときのポイントとしては図録を丸写しするのではなく、一回覚えてから白紙のノートにテストするつもりで何も見ないで書いていくのがベストです!!もちろん図も書くようにしましょう!
そこで書けなかったものは図録を見ながらノートに“自分の言葉、図”でまとめるといいです。
“大森徹の最強講義117講”でも間違った問題、苦労した問題で見についてなかった知識についても調べて“間違えノート”にまとめるといいです。まとめ方は“生物図録”と同様です。
“間違えノート”にはもう一つ書くといいことがあります・・・・・
それは!!
問題を解く上で重要だった発想方法についてもまとめることです!
ここの変化に気付けなかった、こういう比較の方法を知らなかったetc…
この発想法が難しい問題では重要になってくるのでまとめて見直すといいでしょう。
この“間違えノート”を僕は四冊くらい最終的には作成しました。これを電車の中やテレビを見ながらパラパラと見直すと自分の苦手な分野の復習にもなります。
生物の勉強で大切なのは“一つの問題からより多くのことを吸収する”ということです。生物の問題は世の中にほぼ無限にあります。それを全て網羅するのは不可能に近いでしょう。自分の解いた問題の知識を他の問題でも使えるように吸収して活用できるようにしましょう!!
生物はなかなかある一定のところから伸び悩む科目でもあります。
そこからもうワンステップ、ツーステップ、もっと上へ行くために最善の手助けを広進スクールではさせていただきます。
このブログを見て一度体験して見たい、講義を聞いて見たいと思った方はぜひ体験授業を受けてください!!!!
コロナウイルスで“お家じかん”を過ごされていても安心の“オンライン”での体験授業を行っています!!
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在宅での勉強法 数学編(新高校一年生向け)
一つ前の記事で国語、英語の在宅での勉強法を書いたが、今回は数学についての勉強法を書いていく。
数学
高校一年生は数学1と数学Aを中心に授業が進んでいく。細かく見ると、数学1では数と式、二次関数、図形と計量、数学Aでは論理と集合、場合の数と確率、平面図形、整数が含まれる。どちらも受験に必ず出るかつそれ以降習っていく数学2B、3を学習する上で必要な知識が含まれているため、後で勉強すればいいなんて甘えは捨てよう。勉強をサボればサボるほど高校数学はより何言っているか分からなくなる。中学数学では努力せずとも点数が取れたっていう人は要注意。高校数学は努力が如実に出る。中学数学との違いは直感で解ける問題が少なく、何を問われているかを見抜く力と答えが具体的から抽象的に変化していることである。進度としては夏までに1Aの教科書の基礎的な内容を夏までに予習で終わらせてしまい、その後夏に標準、応用問題を解き、ひたすら演習の量を積むことである。勉強法としては演習量を増やすこともそうだが、定理の意味、公式の証明など深いところまで勉強してほしい。最近のセンターの傾向がそう言った根源的な理解を問うてきているのでこれからもそれが続くと思われる。
おすすめの勉強本
Focus Golds数学1+A
受験に出てくる大体の問題を網羅している。問題量も多く、演習が多く積めるかつ問題がよく選ばれていると感心する良書。模試や受験によく出る問題が載っている。難易度としては青チャートよりも難しく、赤チャートよりも簡単という印象。狙う大学がこのレベルにないと感じたならば、青や黄チャートに変えた方がいいと思う。受験生がやるには量が多いので、まず教科書の内容を一周してから早めに取り掛かろう。これ一冊で二次試験まで使えるので浮気せずやり切ろう。すべての問題集で言えることだが重要度の高い、よく出る問題は解法を丸暗記でもいいので覚えて、使えるようにしよう。解法を身に付け、解法の引き出しを多く持つことは問題を書くスピードだけでなく、見たことのない問題を解く力につながる。とりあえずは例題レベルの問題は解法を覚えてしまおう。
数学1・A基礎問題精講
教科書と並行しながら問題集がやりたい、厚い参考書はやる気が起きない、まず教科書の少し難しい問題から始めたいっていう人はこの問題集を。解説も丁寧で、解き方の方針まで載せてくれているので、解法を短期間で覚えることが可能。共通テストレベルならこの問題集1冊を完璧にすることで高得点取れる。教科書の内容が一通り終わっているなら1ヶ月で一周することができる。先ほども述べたが解法を覚えよう。
1対1対応の演習/数学1,数学A
問題の選択、そしてそれを解くための解法、思考法が極まっている良書。紹介はしたものの受験勉強の本においても難易度が高い方なので他の問題集である程度演習してからチャレンジしてほしい。もし高校一年生のうちからこの問題集が解けるならばもう数学1Aは怖いもの無し。
他に4Stepやサクシードなどもあり、どちらも問題量は多く、演習量は多く積めるが、欠点として解説が弱い、重要度の低い問題も多く載っていたりする。基礎がためとして使おう。
理科(物理、生物、化学)は別記事かこの記事に追加で書きます。また近いうちに。
在宅での勉強法 国語、英語編(新高校一年生向け)
現在コロナの影響で在宅にて自学自習ないしはオンライン授業などで勉強している学生もいらっしゃると思います。周りの学生の様子がわからないので自身がどの程度進めているのか、どういう風に勉強したらいいのか、在宅はやる気が上がらないなど色々悩みがあると思います。今回は特に困っているだろう新入生の当面の教科別の勉強の指針ややる気を起こす方法について語っていこうと思います。
国語
高校国語は大まかに現代文、古文、漢文に分けることができる。来年度は延期になったが、それ以降は大学入学共通テスト(旧センター試験)にも記述式の問題が加わる可能性があることから、理系文系問わず、しっかりとした知識と解く上での解法を受験までに確立する必要がある。今入学したてのこの時期においては知識を主軸において勉強することをお勧めする。なので知識がないと解くことさえ叶わない古文、漢文の方が優先度は高いかもしれない。
古文の勉強法
古文に関してはまず文法と最小限の古典単語を覚えなければならない。最初から古典の文章に取り掛かるのではなく、まず文法を固めた後で、文章を解いてほしい。復習の際には一文ごとに単語、助動詞の意味を書き込み、何回も音読し、慣れていってほしい。
おすすめの勉強本
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
文法はこれ一冊で十分だと思う。一単元が多くて4ページで、それが30個ある。一日に一個やれば1ヶ月、二日に一個でも二ヶ月で終わる。一単元ことのページ数は少ないが受験に必要な知識は大体網羅できるかつ問題量、解説量を含めてもさほど1単元に時間はかからないので十分1ヶ月で終わるレベルだと思う。問題文に受験によく出る古典単語が含まれているのでそれを含めておすすめ。
読んでみて覚える重要古文単語315
古文単語はもちろんのこと熟語、古文常識まで網羅されている古典単語帳。派生語を含めるとかなりの単語数があるので実質315よりもあるので、他の単語帳の単語数と比較しても少なくない。じっくりやるタイプの単語帳なので何周もしよう。一年で三周できたらもう古文の知識面に関しては隙がないと言える。ちなみに理系ではここまでいらないだろうから、565やマドンナで十分との声が聞けそうだが、私共はこれをおすすめする。もちろんその二冊も良書ではあります。覚えられない単語は565にお世話になりましたし。
あさきゆめみし
調べたら漫画!?と驚くかもしれません。しかし古文を読む上での時代背景や習慣、その他もろもろがこの漫画には詰まっています。題材も源氏物語からとってきているので、入試によく出ますしね。それに漫画なので楽しんで読めます。やる気が上がらないけど漫画ならって人おすすめです。最近は漫画で読める古典が多いので興味を持った方はそちらも。塾長はとりかえばや物語や落窪物語などが好きです。
漢文の勉強法
古文同様まず文法。文法が分かれば解ける問題が多いので必ず文法は完璧にしよう。古文よりは覚える量が少ないので高一の間に漢文は得意にできるかも。漢文に関しては文法を一周したら、あとは問題読解で定着させるのがスタンダード。文法に加え、よく出る用語や読みを問題を解くことで吸収しよう。
漢文の勉強本
漢文のヤマのヤマー未羽邦美の超基礎国語塾
文法、語彙はこれ一冊で大丈夫でしょうというか、私ら全員これでしか漢文の文法は勉強しませんでした。レイアウトも見やすい、全ての句法に例文もついているので使い方も確認しやすいしでいうことなしです。構成は70個いかない程度の句法と漢文によく出る重要語句が収録されています。量は多く感じますが、シンプルで覚えやすいのでやる気次第では1,2ヶ月で一周が可能かなという気がします。読解に関しては他のおすすめがあるのですがとりあえずはこれで文法を完璧にしてください。
現代文の勉強法
現代文においては漢字の知識はもちろんいるのだが現代文はこう解くのだという体系的な解法を身につけてほしい。知識だけではなく慣れも含むので一朝一夕で身につくものではないが今から勉強しておいても損はない。優先度は低いと書いたが、それは人によっては読解力が高く、フィーリングで受験の現代文を解けるといった人が一定数いるからである。これは本をよく読む人や文系に多い印象だが、そういう人に当てはまらないという人は必ず解法は身につけよう。解法とは数学で例えると、公式みたいなもので受験の現代文には公式を使うことで簡単に答えを導き出せる問題が多々有る。
現代文の勉強本
船口のゼロから読み解く最強の現代文
現代文を感覚で読んでいるという人はまずこれを。文章構造の解釈の方法がこれ一冊でわかる。何周も読んで解法を身につけて、センター現代文などで練習してみよう。この本を読み終えたあなたは文章が図として整理できるはず。何を言っているかは読んでみたら納得できるはず。内容としてはじっくりやっても1ヶ月で終わるので、今の間に良ければ。ちなみにこれを読んでから、現代文だけでなく英語長文の文章の全体把握、要旨理解も早くなった。
英語
英語において受験で必要な力は以前のブログ記事で示したが、新高校一年生においてはまず単語力と文法力を鍛えてほしい。一年生の間にそれらの力がつけば高校二年生からの英語(Reading,Listeningどちらも)の伸びが格段に違う。地味な暗記作業とはなるが我慢して頑張ろう。具体的な勉強法としては単語も文法もinputが多くて、outputが少ない学生が多く、覚えていたつもりがテストでは全く書けないってことになりかねないので、必ず問題を解いたり、見ずに単語のつづりや文法の例文を書いたりして、outputしよう。inputの具体的方法は見る、書く、読むを必ず単語、文法の例文で行い、暗記させるのがおすすめ。outputの具体的方法は少し前にも書いたが単語や文法の例文を隠して、何もみずに書いたり、身についてるかどうか文法の問題を解いてみたりするのがおすすめ。当たり前だと思うかもしれないが、意外とみんなやってない。
英語の勉強本
こちら(第一志望合格への英語長文対策 part1(高校生,高卒生向け) - 阪大生講師による塾『広進スクール』 勉強部による難関校合格へのブログ)
におすすめの本は示してある。新高校一年生はその中の基礎編ができれば上々である。
補足だが単語に関しては発音記号を覚えてほしい。単語の発音が怪しい学生が多々見られる。単語の正確な発音はリスニングにものすごく影響を与えるので慎重に。
また、中学から文法がよくわかっていない人は早急に復習してしまおう。高校の内容は中学の英語の内容を踏まえているので理解がしづらくなる。要は基礎ができてないのならば、それを構築してから応用にすすめということである。それは遠回りしてるようで実は成績が上がる一番の方法である。中学三年間がまとめられた本もあるので、やってない人はお早めに。
Listeningについて
筆記とリスニングが共通テストにおいて配点が1:1となり、リスニングの比重がかなり高まった。また、大阪,京都大学は3:1など傾斜配点的に見てもリスニングの比重が高まった。なので高校一年生のうちからリスニング対策をちゃんとすることをおすすめする。問題集を買ってするのもいいが、もっとおすすめな方法が二つある。一つはNHKのABCニュースを毎日聞くことだ。一回10分程度で短く、時事問題にも触れているので面接対策にももってこい。2つ目は好きな海外映画ないしはドラマを英語音声で三回見ることだ。一回目は日本語字幕付き、二回目は英語字幕付き、三回目は何もなしだ。これを繰り返すことで格段と英語を聴く速度は速くなる。ちなみにおすすめな海外ドラマはプリズンブレイク、SUITS、メンタリスト、グリムなどなど。
番外編(在宅でもやる気を起こす方法)
一番簡単な方法は努力の成果が他人に認知される、また他人の進捗具合が確認できることである。自身の努力が他人に認められることで承認欲求が満たされ、さらに認めてもらいたいが故に人はさらに努力を行える。また、他人の勉強の進捗を知ることで負けたくないという思いからさらなる努力をするものである。そういった方法は学校や塾で行われるもので、在宅では厳しいと思われてきた。しかし、今はスマホのアプリであるStudyplusなどで友達同士や全国の学生と勉強成果を報告し会える世の中になっている。せっかくなら有効活用しよう。
有名な映像授業などもあるが向き不向きがあるのでここでは割愛させてもらった。
他の教科に関しても近いうち上げるので良ければそれも。。。
第一志望合格への英語長文対策 part2(高校生,高卒生向け)
前回英語長文を解く力は『単語力』『文法力』『英文解釈力』『速読力』の4つに分類できると言った。この記事では後半二つの力の鍛え方、具体例、おすすめの勉強本をpick upして紹介しようと思う。
『英文解釈力』
英文解釈力とはその名の通り英文の構文を見抜き、英文を訳すことができるか、またその英文が文章においてどのような役割を持っているか理解するための力のことである。この力がないと英文和訳はもちろんのことだが、長文の内容理解をきちんと行う事ができない。また、速読力にも関わるので入試でよく出るものについては受験年の夏までには仕上げておきたいものである。
おすすめの勉強本 基礎編
高校の英文読解が一冊でしっかりわかる本(現在無料公開中)
大学受験の英文を読解、和訳するための基礎の基礎となる構文をこの一冊で理解することができる。逆にこの本に出てくる例文がわからない人はすぐに構文がわからない人はすぐに覚えよう。(受験に頻出な構文しかないので...)ある程度文法、単語ができている人は短期間での復習用にも使える。同著者の高校の英文法が一冊でわかる本を先に読んだ上で始めるとより理解が深まる。問題量が少ないのでこれを読解した後で標準編の英文解釈本を読もう。
入門英文解釈の技術70(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
基礎的な内容で今から入試勉強を始めますっていうのにおすすめな英文解釈本。具体的にはセンター試験や共通テストで7割に届いてない人には薦めたい。使い方としては出てくる例文をSVOCMを振り分け、構文が理解できているか確認。そして例文を訳してみて、解答例とどう違うか比較し、訂正するのが良い。巻末の練習問題も同じようにやろう。この手の本は1周しただけでは意味がない。何度も繰り返そう。ついでに語彙の強化ができるので単語をまだ覚えきれてない人も是非とも。訳の癖が強い時があるので臨機応変に。
おすすめ勉強本 標準編
基礎英文解釈の技術100(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
前述の入門英文解釈の技術70の応用ver。センター、共通テストはある程度自信を持っている人向け、使い方は入門英文解釈と同じ。数学のチャート式とレイアウトが似ているのでそういうう形式が好きな人は是非。旧帝大や早慶以上の難関大を目指す人は省略や倒置に関してこの本だけでは弱いので長文で慣れたり、応用編の英文解釈本を読もう。
おすすめ勉強本 応用編
英文読解の透視図
応用とは書いたが、誰にでも使ってほしい名書。内容はほとんどが実際の大学入試に出てきた問題が使われていて、比較的短めなテーマ問題,少し長めのchallenge問題に分かれている。このcallenge問題を解くようになるために、テーマ問題で練習すると言った構成である。この本の良いところは日本語訳と文法解説の丁寧さである。三人が著者であるためか日本語訳が本当に綺麗、美しい。解くのにある程度の文法知識は必要だが、果敢にチャレンジしてほしい。普段は目に触れない構文も扱ってくれるので、抜けがない。王道の一冊。
登木健司の英文読解が戦略的にできる本
旧帝大、早慶を目指す受験生は一度目を通して、できるならやってもらいたい。本書は文法書で載っている構文を入試ではどのような形で出てくるのかを示し、解説していく形式になっている。入試問題としては阪大、東大が多め、次いで京大や早慶など。読んだらわかるが、今まで聞いた事がない独特な切り口で英文を読解するので、英文読解の幅を広げられる。また、かなり詳しい文構造や語句リストがあるので、1冊解くだけで語彙も文法力もさらに上げる事が可能。個人的には5章の語句の含意や筆者の意図から英文を読解するやり方には脱帽した。英語の勉強には底がないと思い知らされた。今でも何度も読ませていただいてますし、授業で使います。なぜ絶版なのか...
『速読力』
英文を早く正確に読んでいく力のことである。この力は今まで説明してきた単語力、文法力、英文解釈力の強化に加え、実際に長文を解くことで伸ばす事ができる。長文を解く際には必ず時間を計ろう。実際の試験は必ず時間制限があるので、予行練習的にやらないと何の意味もない。共通テストではセンター試験以上にこの速読力が鍵となるので、受験生はいろんな長文に触れよう。二次試験においては自身の志望校だけでなく、似た形式の長文を出すまたは同レベルの大学の過去問を解くのを勧める。語彙強化に加え、いろいろな癖の持った長文に触れることは自身の英語力を格段に上げる事ができる。パラグラフリーディングがいい、スラッシュリーディングがいいとか色々言われているが、読めればなんでもいい。一番読みやすい読み方でとにかく問題演習。演習後は必ず復習。復習で同じ長文を読むのもおすすめ。
おすすめ勉強本 基礎編
大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1超基礎編
単語や文法は一通り終えた。しかし英語の長文になると全く読めないっていう人にまず勧める問題集。長文、設問ともに簡単ではじめに解くには難易度がちょうどいいというのと、単語や熟語、文構造の解説が詳しく、どんな人でも英文を把握する事ができる。付属のCDで音読しながら、英文を暗記してしまうぐらいまで多読する事ができるまでやりこむと、長文を速読するのに必要な構文理解のスピードが上がる。これを終えた後はレベル2のセンター編ややっておきたい長文300などに進もう。
やっておきたい長文300
前述のハイパートレーニングレベル1レベルは問題ない人に勧めたい問題集。文章の難易度はセンター試験や共通テストより少し高いぐらい。問題数が多いので毎日長文に触れて、長文慣れしたい人や和訳、空欄補充、並び替えなど問題の種類が豊富なので問題演習したい人には特におすすめ。この長文が簡単に感じてきた人は、500や700にグレードアップしていこう。
センター試験過去問
もちろん勧めますとも!共通テストが始まってセンター試験は関係ないと思ったら大間違いです。共通テストはセンター試験を基に改良されてますし、そもそもセンター試験の長文は問題を含めて、語彙文法強化、構文内容理解、制限時間内に解くという時間感覚の勘まであらゆるエッセンスが詰まっています。しかも赤本の解説は丁寧でわかりやすい。是非ともときましょう。共通テスト対策の赤本も出たのでそちらも。
おすすめ勉強本 標準編
やっておきたい長文500,700
地方国立までは長文500,旧帝大以上は700の長文のレベルを解ける必要がある。これ以上の1000は自身の受ける大学と比較して解くかどうか決めよう。一日一回短時間で解く事が可能で長文慣れしたい人におすすめ。トピックが若干古い気がするのでそこは注意。復習の際に解説も合わせて読むことで、かなりの語彙が合わせて鍛えられる。
関正生の英語長文ポラリス標準レベル
英語長文の読み方を教える本ではなく、完全に問題演習用。良い点は今旬のテーマ(テクノロジー系、環境問題などなど)の長文が載っていること。解説も全部構文がふってあり、音声データもあるので復習がしやすい。悪い点は受験生のほとんどが知らないであろう難解語句の意味が載ってなかったりすること。紙の質感がいい。他に応用レベル、発展レベルもあるので自身の志望校と照らし合わせて、必要な人はやってみよう。
おすすめ勉強本 発展編
TopGrade難関大突破英語長文精選
難関大の過去問に文章の要約問題を付け足すことでなんとなくで英文を読むのではなく、きちんと全体のテーマを捉え、正確に文意を把握する力がつく。この力がついたなら英語長文はもう問題がない。文自体も複雑で読みづらいが英語が得意で更なるステップアップしたい方は是非。速読英単語上級編と同じ長文がある。かっこいい表紙。
合格へ導く英語長文Rise読解演習4.最難関編
旧帝大、早慶を受ける人向け。語数が600〜1300語と幅広い。記述も多い。難易度はやっておきたい長文1000以上。Rise3を解いていた人が次にこの本を解くとあまりの難易度の差にびびるかもしれない。なぜここまで差があるのか...解説は丁寧で、要約などもつけてくれている。Rise3の解説の丁寧さと比べると見劣りはするが...シリーズ物なのにどうにかならなかったのか。愚痴は溢しているが、英語力を向上させたい受験生は是非秋ぐらいから演習していいと思う。
自身の志望校の過去問
書くまでもない。やるのは当たり前。発展とは書いたがみんなやらなければならない。傾向や時間配分、どれだけ自身の英語力が志望校とギャップがあるかまで教えてくれる。自身が志望校を決めたならその瞬間から解いてみてもいい。とにかく何年分でもある限りやろう。僕らも国公立、私立問わず近畿圏の過去問はめちゃくちゃ解いてます。一緒に頑張ろう!
書きたい本や勉強法など書ききれてない事がまだまだありますがスピード優先して上げておきます.......おそらく何回も編集して上げ直すと思います。次回はまだ何の対策を書くか未定です。なるべく早く上げられるよう頑張ります。
第一志望合格への英語長文対策 part1(高校生,高卒生向け)
英語長文を解く力とはまず『単語力』『文法力』『英文解釈力』『速読力』の4つの力に大まかに分類できる。この記事ではこの4つの力の内前半の二つの鍛え方、おすすめの勉強本をpick upして紹介しようと思う。
『単語力』
単語力とは受験に必要な単語をどれだけ覚えているかということである。英語の長文はほとんどと言って良いほど単語帳に載っているかさえ怪しい単語が登場してくる。その単語の意味を類推できるかどうかはどれだけ単語を知っているかがKEYになってくる。また、後で説明する3つの力全てに絡んでくるので、初めてないよーって人や毎日はやってないよーっていう人は毎日単語を勉強しよう。単語を覚えてない人に英語が得意なんて人はいない。
おすすめ単語帳 基礎,標準編
言わずと知れたシス単。入試に出る順に単語が載っており、フレーズも豊富。共通テスト対策、どの大学二次試験もこれ一冊あれば単語は大体問題ないレベル。高校生は高校二年生までに2〜3章まで,高校三年生の夏までに5章までを完璧にするような進度で覚えておきたい。5章の多義語は神。私立、国公立を問わず超頻出。必ず4章でめげず、5章まで覚えて欲しい。シス単の弱点は日本語の意味が弱いこと。後述するターゲットの方が単語一つ一つの日本語の意味が多く載っている。載っていない意味は付け足そう。表紙がオシャレになった...?
・英単語ターゲット1900 (大学JUKEN新書)
レイアウトがシンプルで単語が羅列されており、高速で意味が確認できる。この単語帳の本質は日本語の意味の多さ。長文で出てくる意味は大抵書かれてある。単語の横に並んでいる例文が実際の大学入試ででた例文になっている。なので苦手な単語は例文ごと覚えるという手が打てる。弱点は出る順に並んでいるか少し怪しいのと、赤字になっていない派生語からかなり長文に出てくること。足りない受験必須単語もあるので、加えていこう。一緒に成長していくタイプの単語帳。犬がカメラ目線でない。ターゲットのアプリを活用することで、単語の読み上げの後に音読すれば頭により定着しやすくなる。
・mikan(英単語アプリ)
本ではないが、おすすめ英単語アプリ。ターゲットや速読英単語など有名な英単語が用意されている。すべての単語の発音が収録されているため、覚えやすいし、リスニング対策にもなる。通学時間やちょっとした時間に見れるので受験生は入れておくことをお薦めする。個人的にはアプリ内の大学受験2500がいい。ターゲットからは漏れている単語をきちんと補完できる。僕ら講師も今でも使っている神アプリ。公式キャラの名前はひとかわむけお。可愛い。
応用編(上記の単語帳を終わらせた人や旧帝大以上、早稲田慶應などを目指す人へおすすめの英単語帳)
・鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
難単語が並んでいるイメージだがそうでもない。ターゲットやシス単など単語帳を一冊完璧にしてから手を出した方がいい。中身は並びや語源で覚えやすく、熟語も書かれてあるため、ただ暗記というよりはイメージを使って理解して単語を覚えていく良書。読んでいるとモテるらしい。
・英単語Stock4500
英単語の丸暗記が苦手な人にはおすすめの単語帳。一つ一つの英単語が持つイメージを解説してくれるため、記憶に定着しやすい。当塾でも最近はこれを単語が覚えられない受験生に勧めている。解説が丁寧すぎて、単語を覚えるというよりは解説を覚えてしまい、肝心な単語の意味が抜け落ちることが多々あり。そこは気をつけよう。
・速読英単語上級編
長文の経験が積める英単語帳はこれしかないと言える単語帳。長文を読む上で欠かせない難単語の類推の力がこの単語帳で養うことができる。単語のレベルは高め(英検準一級ぐらい)だが、英語力をさらに高めたい学生は手を出してほしい。これを使っている学生を見ると僕らも頑張らないととなる。
単語帳は買った段階では未完成である。正しい使い方としては暗記だけでなく、長文などで出てきた意味やフレーズ、単語のイメージなどを書き込み、自分専用の参考書にすることで完成する。長文を復習する際に気になる単語、答えのKEYになった単語は必ず単語帳に書き込む習慣をつけよう。
『文法力』
これは文法問題を解くための力というよりは瞬時に文構造、品詞、使われている文法を見抜く力のことである。英文解釈力や速読力の基盤となる力でセンターレベルの長文が解けない、時間が足りないという人の大半は文法の理解が十分でない人が多い。受験生は夏までに文法は完璧にしてしまおう。特に文型、時制、助動詞、仮定法、関係詞、比較、不定詞などの準動詞はわかっていないと、長文は解くのが厳しい。
おすすめ参考書 基礎編
・大岩のいちばんはじめの英文法
基礎の基礎の参考書。高校になって英文法が全く分からなくなった人におすすめの良書。この本の良い点は読者を置いてけぼりにしないこと。英語が苦手な人にありがちな何言ってるか分からないから面白くないっていう状態にならない。徹底的にわかりやすく。シンプルに解説されていて、全てが話口調で書かれているためまるで授業を受けているかの気分になる。当塾では高校の英文法を解説するのにこの本を参考の一つにさせてもらっています。
・高校の英文法が一冊でしっかりとわかる本(現在無料公開中)
文法を習い終えたタイミングで一度全員に読んでもらいたい良書。いかに曖昧に文法を理解していたか思い知らされる。文法を暗記ではなく、イメージを脳内に形作り、理解することができる。コラムが本編かもしれない。この作者が書いた高校の英文読解が一冊でしっかりとわかる本も良書。また英文解釈力で紹介しようと思う。
おすすめ参考書 標準編
・総合英語Forest
一冊買っといて損はない参考書。イラストも多く、単なる暗記型の参考書とは一線を画している。長文で出てくる構文はほとんどが載っているはずなので、まず1周してみて、長文を読むための基礎力をつけよう。長文を読む際に横に置いて、復習の際に分からなかった文法に付箋を貼ったりして後日復習すると、長文を読む文法力がメキメキと上がっていく。
・Next Stage英文法・語法問題
文法、語法、イディオム、会話表現、単語が詳しい解説付きで載っている問題集。解説が問題の横に載っているので復習がその場でできるし、少しの時間でも勉強がしやすい。特にコラムのようにその文法で使われる動詞などがまとめられていたりするが、これが本当に長文含め様々な問題でよく出る。解説もよく眺めて勉強しよう。
おすすめ参考書 応用編
・全解説頻出英文法・語法問題1000
応用とは書いたが旧帝大以上、早稲田慶應を狙う学生は是非ともやってほしい問題集。英文法の問題はこれを完璧にできれば大抵対処できる。この問題集では英文法の問題を解くための引き出しを持つかつ長文の構文理解の上で圧倒的な情報量を内在している。解説が別冊になっていて、本当に細かいところまで解説されている。一冊目にしては難しいのでNext stageなどワンクッション挟もう。当塾のバイブル。よく暇なとき読んでます。
他にもアップグレード、英文法レベル別問題集など様々な良書があるが僕ら講師が英語を教える際に参考にしてたり、使っている物に限らせてもらった。文法力は何度も言うが長文を読む上で必ず大事になる能力で、最優先に仕上げるべき課題である。コツコツやろう。
今回はここまで。次回残りの二つの力について記事をあげようと思う。なるべく早く。。。