阪大生講師による塾『広進スクール』 勉強部による難関校合格へのブログ

難関高校,大学に合格するための勉強法や対策を載せていきます。このブログを読んだ人が成績が上がることを信じて...

第一志望合格への英語長文対策 part1(高校生,高卒生向け)

英語長文を解く力とはまず『単語力』『文法力』『英文解釈力』『速読力』の4つの力に大まかに分類できる。この記事ではこの4つの力の内前半の二つの鍛え方、おすすめの勉強本をpick upして紹介しようと思う。

 

単語力

単語力とは受験に必要な単語をどれだけ覚えているかということである。英語の長文はほとんどと言って良いほど単語帳に載っているかさえ怪しい単語が登場してくる。その単語の意味を類推できるかどうかはどれだけ単語を知っているかがKEYになってくる。また、後で説明する3つの力全てに絡んでくるので、初めてないよーって人や毎日はやってないよーっていう人は毎日単語を勉強しよう。単語を覚えてない人に英語が得意なんて人はいない。

 

おすすめ単語帳 基礎,標準編

システム英単語(駿台受験シリーズ)

言わずと知れたシス単。入試に出る順に単語が載っており、フレーズも豊富。共通テスト対策、どの大学二次試験もこれ一冊あれば単語は大体問題ないレベル。高校生は高校二年生までに2〜3章まで,高校三年生の夏までに5章までを完璧にするような進度で覚えておきたい。5章の多義語は神。私立、国公立を問わず超頻出。必ず4章でめげず、5章まで覚えて欲しい。シス単の弱点は日本語の意味が弱いこと。後述するターゲットの方が単語一つ一つの日本語の意味が多く載っている。載っていない意味は付け足そう。表紙がオシャレになった...?

システム英単語<改訂新版> (駿台受験シリーズ)

 

英単語ターゲット1900 (大学JUKEN新書)

レイアウトがシンプルで単語が羅列されており、高速で意味が確認できる。この単語帳の本質は日本語の意味の多さ。長文で出てくる意味は大抵書かれてある。単語の横に並んでいる例文が実際の大学入試ででた例文になっている。なので苦手な単語は例文ごと覚えるという手が打てる。弱点は出る順に並んでいるか少し怪しいのと、赤字になっていない派生語からかなり長文に出てくること。足りない受験必須単語もあるので、加えていこう。一緒に成長していくタイプの単語帳。犬がカメラ目線でない。ターゲットのアプリを活用することで、単語の読み上げの後に音読すれば頭により定着しやすくなる。

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

 

mikan(英単語アプリ)

本ではないが、おすすめ英単語アプリ。ターゲットや速読英単語など有名な英単語が用意されている。すべての単語の発音が収録されているため、覚えやすいし、リスニング対策にもなる。通学時間やちょっとした時間に見れるので受験生は入れておくことをお薦めする。個人的にはアプリ内の大学受験2500がいい。ターゲットからは漏れている単語をきちんと補完できる。僕ら講師も今でも使っている神アプリ。公式キャラの名前はひとかわむけお。可愛い。

 

応用編(上記の単語帳を終わらせた人や旧帝大以上、早稲田慶應などを目指す人へおすすめの英単語帳)

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

難単語が並んでいるイメージだがそうでもない。ターゲットやシス単など単語帳を一冊完璧にしてから手を出した方がいい。中身は並びや語源で覚えやすく、熟語も書かれてあるため、ただ暗記というよりはイメージを使って理解して単語を覚えていく良書。読んでいるとモテるらしい。

改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁CD (<CD>)

英単語Stock4500

英単語の丸暗記が苦手な人にはおすすめの単語帳。一つ一つの英単語が持つイメージを解説してくれるため、記憶に定着しやすい。当塾でも最近はこれを単語が覚えられない受験生に勧めている。解説が丁寧すぎて、単語を覚えるというよりは解説を覚えてしまい、肝心な単語の意味が抜け落ちることが多々あり。そこは気をつけよう。

英単語Stock4500

速読英単語上級編

長文の経験が積める英単語帳はこれしかないと言える単語帳。長文を読む上で欠かせない難単語の類推の力がこの単語帳で養うことができる。単語のレベルは高め(英検準一級ぐらい)だが、英語力をさらに高めたい学生は手を出してほしい。これを使っている学生を見ると僕らも頑張らないととなる。

速読英単語2上級編[改訂第4版]

 

単語帳は買った段階では未完成である。正しい使い方としては暗記だけでなく、長文などで出てきた意味やフレーズ、単語のイメージなどを書き込み、自分専用の参考書にすることで完成する。長文を復習する際に気になる単語、答えのKEYになった単語は必ず単語帳に書き込む習慣をつけよう。

 

文法力

これは文法問題を解くための力というよりは瞬時に文構造、品詞、使われている文法を見抜く力のことである。英文解釈力や速読力の基盤となる力でセンターレベルの長文が解けない、時間が足りないという人の大半は文法の理解が十分でない人が多い。受験生は夏までに文法は完璧にしてしまおう。特に文型、時制、助動詞、仮定法、関係詞、比較、不定詞などの準動詞はわかっていないと、長文は解くのが厳しい。

 

おすすめ参考書 基礎編

大岩のいちばんはじめの英文法

基礎の基礎の参考書。高校になって英文法が全く分からなくなった人におすすめの良書。この本の良い点は読者を置いてけぼりにしないこと。英語が苦手な人にありがちな何言ってるか分からないから面白くないっていう状態にならない。徹底的にわかりやすく。シンプルに解説されていて、全てが話口調で書かれているためまるで授業を受けているかの気分になる。当塾では高校の英文法を解説するのにこの本を参考の一つにさせてもらっています。

大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 (名人の授業)

大岩のいちばんはじめ英文法【英語長文編】 (大学受験 東進ブックス 名人の授業)

 

高校の英文法が一冊でしっかりとわかる本(現在無料公開中)

文法を習い終えたタイミングで一度全員に読んでもらいたい良書。いかに曖昧に文法を理解していたか思い知らされる。文法を暗記ではなく、イメージを脳内に形作り、理解することができる。コラムが本編かもしれない。この作者が書いた高校の英文読解が一冊でしっかりとわかる本も良書。また英文解釈力で紹介しようと思う。

高校の英文法が1冊でしっかりわかる本

 

おすすめ参考書 標準編

総合英語Forest

一冊買っといて損はない参考書。イラストも多く、単なる暗記型の参考書とは一線を画している。長文で出てくる構文はほとんどが載っているはずなので、まず1周してみて、長文を読むための基礎力をつけよう。長文を読む際に横に置いて、復習の際に分からなかった文法に付箋を貼ったりして後日復習すると、長文を読む文法力がメキメキと上がっていく。

 

総合英語Forest 7th Edition

 

Next Stage英文法・語法問題

文法、語法、イディオム、会話表現、単語が詳しい解説付きで載っている問題集。解説が問題の横に載っているので復習がその場でできるし、少しの時間でも勉強がしやすい。特にコラムのようにその文法で使われる動詞などがまとめられていたりするが、これが本当に長文含め様々な問題でよく出る。解説もよく眺めて勉強しよう。

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

 

おすすめ参考書 応用編

全解説頻出英文法・語法問題1000

応用とは書いたが旧帝大以上、早稲田慶應を狙う学生は是非ともやってほしい問題集。英文法の問題はこれを完璧にできれば大抵対処できる。この問題集では英文法の問題を解くための引き出しを持つかつ長文の構文理解の上で圧倒的な情報量を内在している。解説が別冊になっていて、本当に細かいところまで解説されている。一冊目にしては難しいのでNext stageなどワンクッション挟もう。当塾のバイブル。よく暇なとき読んでます。

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)

 

他にもアップグレード、英文法レベル別問題集など様々な良書があるが僕ら講師が英語を教える際に参考にしてたり、使っている物に限らせてもらった。文法力は何度も言うが長文を読む上で必ず大事になる能力で、最優先に仕上げるべき課題である。コツコツやろう。

 

今回はここまで。次回残りの二つの力について記事をあげようと思う。なるべく早く。。。